目が悪くなる原因とは?
暗いところで本を読んでいたり、ゲームをしていると、
目が悪くなるから明るいところでしなさい!
と、管理人は親からよく怒られていました(汗
ところで、目が悪くなる原因は何も生活環境だけではありません。
防ぐことができないことだったり、生活環境を改善すれば進行を抑えられるものだったり様々です。
生まれ持った遠視の強さが鍵となる!
幼少期 |
人間は遠視の状態で生まれてくると言われています。
これは赤ちゃんは角膜が平坦で、
さらに眼軸が短いことが原因です。
画像のように焦点が網膜よりも後ろにできてしまいますが、
水晶体の調節力によって、
自覚することが殆どありません。
しかし調節しても焦点が盲点よりも後ろに結んでしまう場合は、
弱視や内斜視になる可能性があります。
幼少期~成長期 |
幼少期から成長期にかけて、
身長がどんどん伸び、骨格も大きくなっていきます。
それに伴い顔も大きくなり、
眼球が伸びると考えられています。
これにより少し遠視気味だった人は正視に近づき、
もともと正視だった人は弱い近視になります。
成長期(思春期)~ |
さらに思春期を過ぎたあたりで
角膜が徐々に丸みを帯び始めていき、
さらに近視化が進みます。
こうした眼球の成長は
30代後半まで続くと言われています。
したがって人は誰でも遠視から近視に変化していくことになりますが、
生まれつき遠視が強い人は大人になっても遠視が弱まる程度で、
逆に遠視がなかった人は、強度近視になるというふうに、
生まれた時の遠視の強さ次第で、その後近視になるかどうか決まります。
成長期の環境要因も否定は出来ないが・・・
眼球の成長期、特に若い人ほど環境の影響を受けやすいです。
例えば、暗いところで本を読んだり、ゲームやパソコンのし過ぎで
近視が進み眼が悪くなるとよく言われています。
目の酷使で近視になるという科学的根拠は見つかっていないと言われてますが、
屋外の活動時間が長ければ近視になりくいという調査結果*1があります。
*1調査結果の内容
シンガポール在住の6~7歳の中国人と、
シドニー在住の同年代の中国人の子供たちの近視率の調査結果があります。
彼らの両親の近視率はほぼ同じで、人種の違いもありません。
結果は、シンガポール在住の子供たちの近視率は29.1%でしたが、
シドニー在住の子供たちの近視率はわずか3.3%でした。
シンガポール在中の子供たちは、
屋外で遊んだりスポーツをしたりの活動時間が非常に短かく、
屋内にいることが多いというのが特徴です。
それに対してシドニー在中の子供たちは、
シンガポールの子供たちよりも読書時間が多いのに、
屋外での活動が非常に活発だということです。
管理人が昔から外で走り回ることが嫌いで、
家でゲームすることが多かったのですが、
視力が落ちるのが確実に早くなっているというのは事実です。
科学的根拠がどうたらこうたら言っても、
遠くを見ることが少ないと視力が悪化するのは統計的に間違いありません。
近視の悪循環が起こっているかも?
パソコンなどデスクワークによって眼軸が伸びて-2Dの近視になった人で、
遠くを見るために-2Dの近視用メガネを掛けて再び同じデスクワークをしていると、
さらに眼軸が伸びてしまうかもしれません。
その場合、メガネをかけた状態で-2D、つまり裸眼の-4Dの近視に悪化する可能性があります。
近視の進行を抑えるためには?
・できるだけ遠くを見る
・メガネやコンタクトレンズの矯正度数を強くしない
・近場を見続ける場合は、近視進行防止メガネ(弱めに矯正したもの)を使用すること。
・コンタクトレンズを装着・レーシックを受けた後は、軽い遠視メガネをかけること!
病的進行も考えられる!
生活環境や遺伝で小学校高学年~中学生くらいから始まる近視は単純近視といい、
学校近視とも言われるもので、身長や体重と同じ個人差程度のものです。
しかし、幼児期から進行し、小学校低学年までにメガネを掛けなければならない近視もあります。
このような近視を”病的近視”といい、発生の原因はわかっていらず、遺伝が関与しているとも言われています。
病的近視の場合、眼軸がかなり伸びているため強度近視になりやすく、
さらに網膜が引き伸ばされて非常に薄くなっているため、目に強い衝撃をうけると、
網膜が剥離してしまう危険性が普通の人よりも高くなるので注意しましょう。
身長が伸びることに関係もあるとか?
日本人の近視化が進んでいるのは、
生活習慣の変化だけが原因とは限りません。
昔と比べると日本人の平均身長は伸びており、
それに伴い眼軸が伸びるのも増えていることが原因で
平均し力が低下しているのではないかと考えられています。