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コンタクトレンズには限界がある!

コンタクトレンズには限界がある!

レーシック手術を受けなくても、
メガネやコンタクトレンズで生活が苦じゃないなら
レーシックは受ける必要がないと管理人は考えています。

しかし、コンタクトレンズというものは目に負担がかかり、
ずっとつけていることは出来ません。

コンタクトは20~25年しか装着できません!

おいうそだろ・・・・?と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、
これは本当です!

コンタクトレンズは角膜の上に乗せるように装着しますよね。
その角膜の一番奥にある内皮細胞は角膜の実質層に水分・栄養分を送るポンプの役割をして、
角膜の透明性を保ちつづけています。
しかしこの内皮細胞は酸素をたくさん必要とし、
さらに再生能力がないので損傷を受けると減少します。

そしてコンタクトレンズを装着していると角膜に酸素が届きにくくなり、
内皮細胞は死滅し始めます

普通の人は内皮細胞は若い人なら3000個/mm2以上ありますが
コンタクトレンズを装着している人なら若くても2500個/mm2より少なくなっていることが多いです。

特にハードコンタクトレンズよりも
酸素透過性に乏しいソフトコンタクトレンズを使用している人は要注意です。
管理がずぼらで1日つけっぱなしで寝てしまった・・・ということを繰り返している人は、
ほぼ確実に内皮細胞は減少しています。

内皮細胞が減少すると角膜に栄養が届きにくくなるので、
目が充血するようになり、ドライアイが頻発します。
さらに角膜の透明性が低下して視力も下がり始めるかもしれません。

内皮細胞数の必要な数
正常 2500個/mm2以上
定期的に検診を受けながらコンタクトを使用しましょう。
注意 2000個/mm2以上 2500個/mm2未満
コンタクトは外出時のみ使用し、そのほかは眼鏡を使う。
レーシック手術を受けるならこのときまでにすること!
要注意 1500個/mm2以上 2000個/mm2未満
コンタクトはたまに使用可だが、眼鏡中心の生活にする。
レーシック手術はもう受けることは出来ません・・・。
危険 1500個/mm2未満
コンタクトを完全に使用中止し、眼鏡の生活に切り替えること。

 

内皮細胞が少ない人はレーシックを受けることが出来ません!

レーシック手術は角膜を削る手術で、屈折度数が大きいほど削る量が大きくなります。
一般的に1Dの屈折度数を矯正するのに、角膜を12µmも削る必要があります。

レーシック手術で大事なところは、
どれだけ角膜を残すことが出来るのかということです。
削りすぎてしまうと眼圧に耐えきれず、
角膜が隆起してしまうケラトエクタジアという合併症を引き起こす確率が高くなります。

内皮細胞が減っている人は角膜が薄くなっていますので、
屈折度数が強い人は、レーシックを受けることが出来なくなります。

さらに、内皮細胞の影響を受けるのは何も厚さだけではありません。

レーシック手術ではフラップという蓋を作りますが、
縫合を必要とせず自然に吸着し治癒してしまいます。
これはフラップと角膜実質層にある水分による表面張力によるものと、
内皮細胞のポンプ機能によるものです。

この機能は、実質層に送る水分を角膜表面から吸引するもので、
この作用によってフラップは内側に引っ張られるために簡単にはずれないということです。

しかし、内皮細胞が少ない人はこのポンプ機能が弱いために、
フラップがずれやすくなるということが考えられるので、
レーシックが適応外になります。

コンタクトを使うなら真面目に管理することが大事!

コンタクトレンズは医療器具ですが、
一般的にかなり普及しているのでその認識がほとんどなく、
ずぼらに管理している人が多いようで、
ニュースでもたまにコンタクトによる目の病気に感染する人が取り上げられています。

コンタクトを使うなら、

・定められた1日の装着時間を守ること
・外出時以外はメガネを着用すること
・1day以外のものは洗浄・保管を徹底すること
・定期的に眼科検診を受けること

上記のことを最低限守る必要がありますが、
守っていても内皮細胞の死滅は避ける事ができません

使い捨てコンタクトを装着したまま寝たり、
2日、3日と使い続けている人が管理人の友人がいまして、
常に目の不調を訴えているなと思ったら、いつのまにか眼鏡に切り替わっていました。

そんな彼のようにならないためにも、
大事な目のことはきちんと管理しないといけませんね。

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