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レーシックのメリットとデメリット!

レーシックのメリットとデメリット!

目が良かった子供の頃に戻りたい・・・
こういう思いでレーシック手術を受ける方がいらっしゃるようです。

確かにレーシック手術は素晴らしいのは間違いありませんが、
生体に施す手術ですので、リスクはゼロではありません。

ここではレーシック手術を受けることによるメリットとデメリットの両方についてご紹介します。

メリットとリスクを知る!

レーシック手術を受けるメリットとデメリットをおおまかにまとめてみました。

レーシックのメリット レーシックのデメリット
裸眼で生活出来るようになる
・削った角膜はもとに戻らない
コンタクトレンズ関連の費用がかからなくなる 近視や遠視の根本的な治療方法ではない
コンタクトレンズのケアの手間が一切なくなる ・ハロやドライアイなどの副作用がある
明るい気持ちと視界が手に入る ・術後に合併症を引き起こす可能性がある
痛みが少なく、すぐに視力が回復する ・手術は自費診療になる
災害時に瞬時に動ける ・必ず満足できる結果が得られるわけではない
気軽に居眠りができるようになる  
動体視力が上がる  

レーシックのメリット!


その1:裸眼で生活できるようになる

なんと言ってもこれですよね♪
メガネやコンタクトをつける煩わしさから解放されるというのが最大のメリットです。

管理人は結構汗かきなので、夏場になるとハンカチで汗をふくときに、
その度にメガネを外す必要があるのでかなり面倒に感じるので、メガネはあまり好きじゃありません。
だから軽度の近視の時は授業や運転など、どうしても必要な時しか掛けていませんでした。

あと管理人はハードロック系の音楽が好きでライブを見に行く事もありますが、
メガネやコンタクト(特にハードコンタクト)だと飛んだりはねたりもみくちゃになったりしていると、
ズレたり外れてしまったりするので、あまりはしゃぐことが出来なかった経験がありますが、
裸眼だと気にすることなくはしゃぐことが出来るようになります♪


その2:コンタクトレンズのランニングコストがかからなくなること

使い捨てのコンタクトレンズの場合、特に乱視用レンズだとコストが上がってしまいます。
1dayタイプだと、最安のネットショップで購入したとしても、1ヶ月で3600円以上はかかりますね。

年間だと4万3200円以上かかることになり、5年で21万6000円です・・・・。

使い捨てタイプじゃないソフトコンタクトやハードコンタクトでも、
保存液や洗浄液などのケア用品が結構な値段になりますよね・・・・。

レーシックは使い捨てコンタクトレンズの5~7年の費用で受けることが出来ます。


その3:コンタクトレンズのケアなどの手間がはぶける

1dayや1week以外のコンタクトレンズだと、レンズをケアする必要がありますよね。
しかも毎日毎日洗浄して保存液を入れて・・・など、かなり面倒です。

メガネもレンズが汚れて視界が悪くなることがあるので、
最低でも2,3日に一回は洗浄しないとツライですよね。

レーシックを受けるとこうした手間が一切なくなるのが嬉しいですよね♪


その4:
明るい気持ちと視界が手に入ること

実はこれって結構重要なことですよね。
煩わしさや月々の費用から解放されることによって経済的・精神的負担から解放されます。
またレンズ越しとは違うクリアな視界を体感できるのがいいですよね

コンタクトレンズが使えず、メガネで外見が変わることが嫌な人には、
レーシックを受ければコンプレックスを解消できて最高ですよね。


その5:
痛みが少なく短時間で視力が回復する

レーシック手術そのもののメリットは痛みが少なく短時間で視力が回復することです。
なんと早ければ次の日には視力が安定します。
そのためレーシック手術が人気なんですよね。


その6:
災害時に瞬時に動けるようになる

洪水、火事、地震など災害が起こった時は、
とっさに行動できるようにしておきたいところです。

実は東日本大震災以後に、レーシック手術を受ける人が増えているようです。
受ける理由は
・避難時にコンタクトレンズがケア用品が手に入らなくなること
・メガネを紛失・破損してしまう可能性があること
が多いらしいです。


その7:
気軽に居眠りができるようになる

生まれたての赤ちゃんの育児に奮闘中のお母さんだと、
赤ちゃんと一緒にお昼寝をするときコンタクト愛用者の方だと一度外したり、
夜泣きが始まったときは、メガネを探さないといけなかったりと大変な思いをされていると思います。

レーシックを受けていれば気軽にお昼寝できるようになりますし、
夜中のメガネ探しに慌てることもなくなることでしょう。


その8:
動体視力があがる

動体視力にはKVAとよばれる前後方法の動きと
DVAと呼ばれる横方向の動きがあります。

KVAは先天的な要素が強く、DVAはトレーニングを行うことで良くなると言われています。

しかしKVAもレーシック手術を受けることでわずかにですが、良くなります

もともと人間の眼は完全な球面ではなく、大抵は楕円の形をしているのが
誰しもにわずかながら乱視が存在します。
乱視を矯正することで動体視力は向上し、度数が強い人ほど効果は顕著ですが、
乱視が強い人ほどメガネやコンタクトでは完全に矯正することが出来なくなります。

しかし、レーシック手術の場合は
角膜を完全な球面に変化させますので、乱視をなくすことができます。
そのため野球選手などのスポーツ選手はレーシックを受けられる方が多いようです。


レーシックのデメリット!

レーシック手術はエキシマレーザーの性能が格段に向上し、
さらにフェムトセカンドレーザーの開発によって、より安全に手術が行えるようになりました。

しかしながら、わずかに合併症を発症される方もいらっしゃるのが現実です。

ちょっと長くなりますが、レーシックの問題点や副作用、合併症を網羅していますので、
レーシックを考えられている方はぜひ一度目を通して下さい。

レーシックが抱える問題点


レーシックが抱える問題点
その1 長期予後はまだまだ不明なところが多い
その2 手術後は角膜を元の状態に戻すことは出来ない
その3 眼の状態が安定するまでに一定期間が必要で、個人差がある
その4 調整し力の低下やコントラストの低下など、視機能が衰えることがある
その5 実際の近視、遠視、乱視の矯正精度と予測した値の間に差はある
そのため過矯正または低矯正による近視、遠視、乱視が残ったり、
新たに発生する可能性がある
その6 術後に、再手術やメガネ、コンタクトによる追加矯正が必要になる場合がある
その7 術後に見え方の違和感、術後の疼痛、異物感などが続く場合がある
その8 角膜を削って矯正するので、角膜強度が低下する
その9 老眼が問題になる年齢になると、術後に裸眼で近くが見えづらくなり、
老眼鏡が必要になる
その10 術後はコンタクトレンズの使用が困難になることがある
その11 近視、遠視、乱視の根本的な治療方法ではない
その12 眼圧が正確に測定出来なくなる
その13 白内障の手術が難しくなる


レーシック手術はメガネやコンタクトレンズ同様に、
角膜を削って屈折を矯正するだけの手術です。

したがって、レーシックを受けても、
近視の要因である伸びてしまった眼軸は伸びたままの状態です。

さらに、角膜が薄くなるので正確な眼圧を測定することが出来なくなり、
緑内障になっても見逃される可能性があります。

また、白内障の手術では濁った水晶体を取り除き、
代わりに眼内レンズを入れて屈折を矯正しますが、レーシックを受けていると、
眼内レンズの正確な度数が計算できなくなります。
そのため、レーシック手術を受ける前の眼のデータなどが必要になりますので注意しましょう。

レーシックの副作用

レーシックの副作用
その1 ハロ
その2 グレア
その3 スターバースト
その4 コントラストの低下
その5 視力の日内変動
その6 ゴースト
その7 ドライアイ

ハロスターバースト

見え方

上記7つの副作用の中で最も起こりやすいのがドライアイです。

レーシック手術過程の中で角膜を切開し、フラップと呼ばれるフタを作成しますが、
切開するときに、角膜の中にある 三叉神経という知覚神経を切除することになります。

三叉神経には、角膜の乾燥を感知し涙腺に涙の分泌を促す働きがあります。

したがって、レーシック後はこの神経が切れているので、
目が乾燥しても涙の分泌の命令が涙腺に届かなくなり、乾燥状態(ドライアイ)が持続してしまいます。

さらに、角膜の上皮細胞にはムチンというネバネバの物質があります。
このネバネバが涙を角膜上で覆ってくれる役割を果たします。

三叉神経と同様に、角膜を切除する過程で上皮細胞が傷つきネバネバの物質が不足してしまうので、
目薬を注してもまったく涙が角膜を覆ってくれない状態になります。

切除された神経とネバネバ物質は術後数ヶ月から1年ほどで回復することがほとんどですが、
中には2年経っても治らないという方もいらっしゃるようです。、
その場合はドライアイはずっと治らないかもしれません・・・。

ちなみに、ドライアイが酷くてコンタクトが出来ないという方がレーシックを受けた場合、
ドライアイが悪化する可能性があるので注意が必要です。

レーシックによる合併症

イントラレーシックでの治療が始まってからは感染症のリスクは低減していますが、
眼科学会で報告されているレーシック後の合併症をご紹介します。

レーシックによって起こる合併症
その1 感染症
その2 角膜潰瘍
その3 角膜炎
その4 角膜上皮下混濁
その5 眼圧上昇
その6 フラップ形成不全
その7 網膜剥離、眼内出血
その8 ケラトエクタジア


その1:感染症

眼の表面にはブドウ球菌などの細菌が常に存在していますが、
涙にはウイルスや最近の増殖を防ぐ抗体や界面活性剤が含まれているので
普通なら発症することはありません。

しかし、レーシック手術後はほとんどの方がドライアイになるので、
処方される抗生物質などが入っている点眼薬をこまめにさし、
目を清潔に保つように心がけておけば問題ありません。


その2:角膜潰瘍

何らかの原因で角膜が傷ついてしまった場合、
細菌やカビなどが増殖して角膜組織が崩れていく疾患です。

これも処方される点眼薬をこまめにさしておけば、起こることはないと言えます。


その3:角膜炎

これはドライアイによって引き起こされる点状表層角膜炎(SPK)や、
角膜変性症、角膜上皮障害、眼内炎などが起こる可能性があります。

角膜上皮障害 涙が止まらなくなったり、充血、痛み、目やにが出たり、 角膜の一部が白濁する病気。
角膜変性症
 
角膜内に本来存在しない成分によって不透明になったり、形状が変化する病気。
角膜が円錐状に尖って強い乱視になる円錐角膜を発症する可能性あり。
眼内炎
 
虫が飛んでいるように見える飛蚊症、霧がかかって見える霧視などの症状が出て、
悪化すれば目の充血や痛みが生じる。放置しておくと失明に至る可能性あり。


その4:角膜上皮混濁

エピセリウムイングロース、サハラ砂漠症候群などのことです。

上皮細胞がフラップ面で増殖し、角膜周辺が白っぽくなり、
フラップ面に微細な混濁が見られる症状がエピセリウムイングロースです。
その場合はフラップの洗浄と上皮細胞の除去を行わなければいけません。

エピセリウムイングロース

一方サハラ砂漠症候群とは、フラップの下に斑状の白い混濁が生じ、
遠視や乱視を伴い、術後2,3週間後に発症します。

発症率が1万人に1人ほどで、ほとんど起こることはないのですが、
一度発症してしまうと点眼薬を使用して治療しますが、半年以上治らないことがあります。
その場合はフラップ面を洗浄する必要があります。


その5:眼圧上昇

レーシック手術後のステロイド系の抗炎症剤の点眼薬を使用することで、高眼圧症になる可能性があります。
眼圧上昇が見られた場合は、抗炎症剤を中止して眼圧下降剤が処方されますが、
今度は気管支に影響が出る場合があります・・・。


その6:フラップ形成不全

マイクロケラトームを使用するスタンダードレーシックで起こることがありますが、
イントラレーシックやアイレーシックではまず起こりません。


その7:網膜剥離、眼内出血

マイクロケラトームやフェムトセカンドレーザーのアタッチメントで
眼を強力に吸引すると起こる可能性があります。

特に結膜充血は簡単に起こってしまいますが、視力に影響を与えることはありませんし、
数日で治癒しますので問題ありません。


その8:ケラトエクタジア

手術後薄くなった角膜が眼圧の影響を受けて円錐状に隆起する現象で、
円錐角膜と同じ状態になります。

またほかにも、アトピーがある方、よく瞼をこする方でも起こる可能性があり、
発症した場合はハードコンタクトで隆起を抑える必要がありますが、
最悪の場合は角膜移植を受ける必要があります。

レーシックを受けるなら納得して受けること!

レーシックを受けるとメリットもありますが、
注意するべきことが数多くあります。

そのため実際に手術を受けるときは、
レーシックの良い所も悪いところも知った上で、納得して受けるようにしましょう!

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