レーシックカムラ(レーシックカメラ)
最近公衆電話を使うことって滅多にありませんが、
公衆電話のテレホンカードは使うと小さい穴があきますよね?
この小さい穴を覗くと遠くがよく見えるんです。
この原理をピンホール効果といいますが、
レーシックカムラ(アキュフォーカス)という治療法は、この原理を利用しています。
ピンホール効果で遠くも近くも見えます!
小学校のころにピンホールカメラの実験をされた方もいらっしゃると思いますが、
レーシックカムラはこの原理をそのまま利用しています。
この原理を利用すると、
近視や遠視にかかわらず、遠くも近くも見えるようになります。
実際に光の焦点を無ずぶ距離は変化しませんが、虹彩を通る幅が小さくなる分、
光の角度が狭くなるので、焦点距離からずれたところのボケ幅が小さくなります。
そのため、網膜の黄斑部で焦点が合わなくても、
ほとんどボケずに見えるようになるというわけです。
6400個の穴が空いたリング!
ピンホール効果を施すために使用するものが
画像のような黒いリングです。
これをアキュフォーカスリングといい、
直径3.8ミリの黒くて紙よりも薄いリングに、
中心に直径1.6ミリの穴が空いています。
さらにリングの表面には、
6400個の穴が開いています。
これは、リングをフラップの下に設置、
つまり角膜内に設置するので、
角膜表面からの酸素、内皮細胞からの水分などが
滞りが起こらないようにするための方法なんです。
手術詳細はコチラ!
レーシックカムラの手術は、患者によっては
イントラレーシック、もしくはカスタムレーシックと組み合わせて行うことがあります。
また、クリニックによって対応が異なり、
すでにレーシック手術を受けたことがある人は、
このアキュフォーカスリングを挿入することを考えて手術がされていないので、
適応外になることもあります。
安全かどうか意見が分かれている。
このレーシックカムラで使用するカメラインレーというリングの安全性について
専門家の中でも意見が分かれています。
品川近視クリニック、東京近視クリニック、慶応大学病院など
レーシックカムラ治療を取り扱っている医師らは安全だと主張されていますが、
角膜融解の恐れがあるという学会報告もあり、この治療を実施されていないところもあります。
レーシックカムラの安全性について | |
推進派 | 反対派 |
・動物実験で安全だと確認されている ・角膜内で栄養が滞らないように、 リングに6400個の小さい穴が開いている ・角膜の上皮から200µm(マイクロメートル)のところに 挿入すれば角膜に影響を与えない |
・6400個の穴だけでは不十分なため、 角膜の水分の供給が不足する ・デンマークで治療を受けた10%の人で、 角膜融解が起こっている ・厚生労働省が本当に安全であるか調査を行なっている |